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火災保険の申請の際、押さえておきたい10のポイント

2018.06.28

雨漏りなどが自然災害の一部である風災・雪災・ひょう災にあたる場合、火災保険の保険給付金で修理費用を大幅に抑えられます。

扱う専門業者も増えてきてだんだん知られてきた風災・雪災・ひょう災の補填ですがまだまだわかりづらいところがたくさんあるかと思います。

そこで今回はその全容とともに、申請の際に押さえておきたいポイント10を紹介します。

ポイントその1

保険申請対象をチェック

まずは加入している火災保険が風災・雪災・ひょう災を補填しているかをチェックしましょう。
全ての火災保険に付帯しているわけではありませんので注意が必要です。

保険対象は建物?家財?

火災保険の中に保険対象が建物と家財があります。
建物は文字通り住宅そのもの、またそれに付随する塀やフェンスなどの外構などを含みます。

家財は家の中にある財産である家具、衣服、電化製品、日用品などを指します。
火災が起きたとき、どちらも大切なのは間違いないのですが、火災保険契約時に選べます。

そして風災・雪災・ひょう災は建物に付帯し、水災等は家財に付帯しているのが通常です。
どのように契約しているのかを調べてチェックしましょう。

ポイントその2

フランチャイズ方式、免責方式

これはいざ保険金が給付されるときの条件の一つで、金額に関するものです。
フランチャイズ方式は修理工事費が20万円以上のときに支払われる方式です。

例えば修理費が19万円の軽微な修理工事のときは支払われません。
免責方式は被害額から自己負担を引いたものが支払われる方式です。自己負担額はまちまちなので確認が必要です。

フランチャイズ方式は全額支払われることがある分、20万円を超えることが条件になる一方、免責方式は金額の下限がない分、自己負担が生じます。
最近は2つの方式かを選択できるようになっているものが増えてきております。どちらも一長一短なので必ず確認しましょう。

ポイントその3

自然災害が保険適応対象

屋根に関する雨漏りはすべて保険適応対象になると考える方も多いかと思います。
実際はすべてではなく風災・雪災・ひょう災の文字通り自然災害によるものが風災・雪災・ひょう災の補填を受けられます。

適応される例

例えば強い風、雪の重み、大粒のひょうどれかで雨樋が壊れたとします。それが原因により雨漏りになった場合、適応されます。

適応されない例

車を入れる際、不注意のため住宅の縦樋を壊してしまい、それが原因により雨漏りした場合は適応されません。
原因が自然災害でないからです。

なお、強い風、雪、ひょうに含まれない雷などの自然災害もこれには含まれません。
条件に当てはまっている強い風も瞬間最大風速が20m/s以上でないと適応されません。
判断しづらい条件がいくつかあることが専門業者の力を借りたほうがいいと言われる所以です。

ポイントその4

経年劣化は対象外

住宅の最大の敵は意外にも経年劣化であったりします。
経年劣化は事故や災害ではなく、保険ではどうしようもない対象であるため、対象外です。

経年劣化とは?

構造部材で100年もつと謳っている建築材料もありますが日々外気に触れる部材は寒暖の差や風、湿気、水気などで劣化していきます。

住む人と同時に長い時間保たれるべき住宅ではありますが、部材によっては部材としての寿命はそれほど長くないものもあります。
経年劣化した部材は本来の性能を保てない為、判明したら修理をする必要があります。

経年劣化ではないときもあります

経年劣化のように思えるような樋の傾きなども、自然災害に起因していれば保険がおります。
自分で判断するのはあまりお勧めできません。

どうしても見慣れていない人にとっては判断しにくいです。
専門業者はわずかなキズやずれなどを見て、自然災害であればそれを立証します。

ポイントその5

保険申請対象箇所

具体的にどのような被害の場合、保険給付金を受給できるか解説致します
。意外なものにも適用されるので要チェックです。
自然災害から下記に示す被害がある場合は申請の準備をしましょう。

大雪で雨樋が歪んだ

雨樋とは雨を受けてまとめて流すものです。
大雪の重さに耐えうるものではない為、屋根の縁に積もった大雪が滑って雨樋を歪めてしまうことはあります。

壊れた時に気づけば良いですが放っておくと建物の一部に雨水が集中し雨漏りに繋がります。

大雪やひょうでカーポートが壊れた

東京でもよくある災害です。
屋根の縁に溜まった大雪が重さに耐えきれず滑り出し、勢いよく下のカーポートを壊してしまうケースです。

強風による飛来物で壁が壊れた

竜巻や突風などで瓦が飛ぶことは良くあります。
瓦はとても重いため、スピードによっては大きな衝撃になります。

強風でアンテナが壊れた

アンテナは細い形状から強風に煽りを受けやすいです。
特に台風などは各方向から不規則に力が加わるため、耐えきれずアンテナが折れてしまうことはあります。

そのほかにも太陽光パネルやエアコン室外機なども対象になる場合もあります。

ポイントその6

3年間有効

この記事を見たときに自然災害を受けたのはもう2年も前のことだから諦めるか、と思われてないでしょうか。
必ずしも遅すぎるわけではありません。

自然被害から3年間

被害を受けてからすぐ連絡した方が状況が明快で良いですが、自然災害を受けてから3年間は有効です。
3年以内に起きた自然災害によって被害を受けた場合、それが認められれば保険給付金を受け取れます。

しかし、時間が経っていると立証が困難になるのですぐ申請した方がやはり良いです。

解約していてもOK?

火災保険を解約した場合であっても、解約前に起きた自然災害であればそこから3年以内は申請可能です。
諦めかけていた方は自然災害の日と保険解約の日を改めて見直して確認しましょう。

ポイントその7

申請の流れ

申請は個人でもできます。
流れを事前に知っておいた方が保険給付金を受給できる確率が上がります。

1.保険会社へ電話

最初の申請は被保険者本人の電話から始まります。
実はこれが一番大事であったりします。

何も知らずに電話してしまい受給できるものもできないといったことはあります。
例えば「雨漏りしています・・・」と話した場合、雨漏りは対象外ですと言われてしまうかもしれません。
自然災害によって雨漏りしていることをしっかりと伝えるべきです。

2.屋根業者へ見積もり

屋根業者へ修理工事の見積もりをとります。
安い高いは置いておいてこの見積書が保険給付金の額を判断するのに大きな材料となります。

3.第三者機関による調査

保険会社は建築主から電話があった箇所が風災に当たるかを判断するため、状況を調べる必要があります。
調べる者は建築主からも保険会社からも中立な立場であるものが行います。

通常、これは一般社団法人、日本損害保険協会の鑑定人資格を持った鑑定人が行います。
指定の日に鑑定会社のものが屋根に登ったり、室内を調べたりと、あらゆる痕跡や症状の写真を撮影します。

4.保険会社が検討

被保険者本人からの情報、工事見積もり、第三者機関、そして保険会社の規定などを照らし合わせながら担当が保険給付額を決めます。
担当者のさじ加減によるところも大きい場合もあります。

ポイントその8

専門業者に申請を任せた方が良い理由

上述で申請の流れと誰でもできることがわかったかと思います。
自分でできるものを業者に任せるメリットは何でしょうか。

専門業者はいくつもの火災保険による屋根修理工事の経験があります。
見積もりから工事完了まで何件もこなしているため、どのタイミングでもいかに保険給付金を受けられるか有効利用できるかを考えます。

被害箇所以外もチェック

例えば雨樋が雪の重みで壊れていたとします。
専門業者に頼んだ場合、業者は雨樋だけでなくそれ以外もくまなくチェックします。

仮に同じ一回の大雪で普段では見えない屋根のてっぺんである棟板金がダメージを受けていた場合、同時に申請することが可能なのです。
これが専門業者に任せない場合、見過ごされダメージは進みやがて雨漏りして初めて気づくのです。

保険適用外もまとめて修理

保険適用される雨樋、そのほかに保険適用されない屋根の修理が見つかったとします。
この場合、両方高所による作業のため足場を組む必要があります。

足場費用は想像をするよりずっと高額で住宅規模でも10万円を軽く超えます。
2回に分けて作業すると足場費用が2回かかります。

保険適用される作業と合わせることにより、保険適用されない修理の工事費は自己負担ですが足場費用はうかせられることになります。

ポイントその9

途中から業者は遅い

最初本人のみで申請をしてみて、途中でやはり確実で安心な専門業者に任せたいと思うかもしれません。
しかしそれでは遅いことが多いです。

本人で申請すると決めたらそれでやり抜く方が良いです。
その判断は申請前にしかできないため、慎重にすべきです。

責任範囲が不明確

途中から業者が入ったと仮定すると、誰がどこまで作業した、証言したなどが曖昧になります。
また通常の屋根業者に工事見積もりをとった後に専門業者を入れてしまうと、前に見積もりをとった通常の業者を断ることになり迷惑をかけることにもなります。

意見の食い違いが裏目

後から専門業者が入ると保険給付金を受けやすい証言のアドバイスを受けます。
そうなると最初にありのままに話していたことと小さいところから食い違います。

保険業者は敏感であるのと同時に、録音したりするため一つの間違いから派生し結果全く受け取れないということもあり得ます。

良い専門業者に出会うことが大事

専門業者の中でも良し悪しがあります。
より被害者の負担額を減らせるのはその腕にかかっていると言えます。

業者選定のお困りの方はコンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

火災保険専門業者が良い理由

火災保険による屋根修理工事は屋根修理工事の腕前と同様に保険給付金をいかに受け取るかが必要とされます。
双方のノウハウを知るのが専門業者となります。
どちらか一方をよく知るだけでも十分でない理由があります。

専門業者の利点

専門業者は火災保険の給付金によって屋根を修理することに関して多くの経験があります。
申請から給付金受給、工事に至るまでどうすれば受給できるか、いかに被害者の負担を少なくするかに、その経験を生かします。

見積もり工事費の妥当性がどう保険業者へ見られるかなど戦略的に考えます。

ポイントその10

近所の工務店はダメ?

よく知ったひいきの地域の工務店がいるかと思います。
地域の工務店はもちろん腕前と信頼は高い方もたくさんいますが火災保険による工事は特殊で面倒です。

保険会社の対応に追われるのはもちろん、提出書類の作成、申請期間など時間がかかります。
それでも真摯な態度でそこまで付き合ってくれる工務店がいても専門業者の経験則には敵うことはないです。

あと重要な点は保険会社の方で見積りから減額された時に、工務店はそれを値引きはしてくれないので見積もりどおりではない場合は実費での負担がかならず、発生してしまう点です。

決して地域の工務店がダメというわけではないですが専門業者の方がなるべく自己負担なく屋根の修理工事を完工するという特殊な目的には適していると言えます。

自己負担0のカラクリ

良くホームページで謳われる文句、この仕組みを解説します。
上述で示した通り保険業者が保険給付金額を決定します。

専門業者が関わった場合、工事見積もりの満額が給付されるのは全体の3割、10~20%が削られるのが残りの7割といったところです。
満額給付された場合、それが一旦被保険者の口座に振り込まれます。

さらにそれを工事代金として専門業者に支払います。
満額給付された場合、被保険者としては実質0円の負担で工事が完了されるというわけです。

まとめ

火災保険を利用した自然災害による修理工事のポイント、いかがでしたでしょうか。
仕組みと申請の流れを知ることはいざ起きた時にとても良い判断基準となります。

自然災害によって大切な住宅の一部が傷ついたとき、泣き寝入りする方がきっと多いですがこれを読まれた方は何かしらアクションを起こせるはずです。

火災保険の付帯サービスを使うか使わないかは意外にも知っているか知っていないかにかかっているというのが皮肉なものです。
毎月払っている決して安くはない保険料の中にその付帯サービス分も含まれているので有事の際は権利として利用して家の安全を守りましょう。

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