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戸建住宅の外装部分の全体図の解説

2018.07.12

はじめに

戸建住宅は一生に一度の買い物と言われるように高価で、住んでいる人を守る大事なシェルターです。
マンションや賃貸など選択肢がある中で戸建住宅は自分の土地、建物を所有できるため、自分の好きなようにできることやのびのびと暮らせる、庭いじりをできるなど他にはないメリットがあります。

建物が建つ前はあれこれ考えるので建物のことをよく知りますが、一度建ってしまうと気にならなくものです。今回はこれから住宅を建てる人も、もう住宅に住んでいる人にもわかりやすく戸建住宅の外装部分の全体図を解説いたします。今回ピックアップしたものは火災保険の「建物」に属します。

基礎

基礎は文字通り建物を支える基礎となるものです。どの建築にも必ずある欠かせない部分。
とりわけ日本は地震大国なので基礎の強度は建築の強度に繋がります。

建物の規模によって大きさや材料、構造の考え方は変わります。
住宅などの小規模建築の場合、高さは約80cm程度で地上部分は40cm、地下部分も40cm程度。基礎の形状はベタ基礎、布基礎などがあり、戸建住宅は経済合理性と強度から布基礎を使用することが多いです。

役割(基礎)

建築の重さをしっかりと支え、その力を地盤に伝えるのが役割です。
垂直方向の重みに耐えるだけでなく地震時の水平方向の力にもしっかりと耐え得るように建物との接続部分の強度も重要。地盤との関係で基礎の設計が変わります。

地盤がしっかりしていると基礎は軽量のもので十分に力を発揮します。
地盤が弱い場合は基礎の重量を増やしたり、地盤との設置面積を増やすことで強度を得ます。

それでも地盤の強さが足りない場合は杭を打ち込み地盤強度の底上げをします。
また2階建てと3階建てでは建物の重量が異なりますので基礎もその分、強度の強いものにする必要があります。

材料(基礎)

基礎の材料は鉄筋コンクリートです。
木造住宅でも鉄骨住宅でも基礎は鉄筋コンクリートで作ります。

コンクリートは砂利とセメントでできており、押しつぶす力にはとても強いですが、引っ張る力には弱い材料。一方鉄筋は鉄でできており引っ張る力に強いですが、押しつぶす力にはとても脆弱です。

つまり鉄筋コンクリートとは鉄筋とコンクリートのお互いのメリットデメリットを補完しあい、押しつぶす力と引っ張る力両方の強さを兼ね備えた理想的な材料なのです。

外壁

外壁は建物の外側の壁です。外的な要素から建物を守る盾の役割を持ちます。
面積も広い分、見た目の印象を決めるためデザイン上でも重要な要素にもなり得ます。

表面の模様や色などデザインは様々なものが開発、販売されております。

役割(外壁)

外壁の役割は様々な外的要因から建物を守るよう考えられて設計されています。
耐衝撃、耐火、耐熱、耐水、耐候など自然災害が多い日本ではとりわけ規定が厳しく設定されており素材によって厚みなどが規定されております。

材料(外壁)

最も一般的なのは窯業サイディングと呼ばれる外壁の種類です。
セメント質と繊維質を原料とし板状に成形したもの。工期や工法、価格に優れており現在の新築住宅の7割に使用されている材料です。街中を歩くとほとんどの住宅が窯業サイディングでできてるぐらい一般的な材料です。

最近増えてきているのがガルバニウム鋼板などの金属板です。
均質で美しいことや無機質な存在感から建築家などが作る住宅に使われ始めています。

ただし熱を通しやすいことや雨音が響きやすいなど性能上にまだ改善点があります。
一昔前に多かったモルタル+吹き付けですが現場施工がどうしてもサイディングよりも多くなり安定しにくいため、現在は全体の1割程度となっております。

サッシ

サッシあるいはサッシュとも呼ばれ、窓のことです。
サッシは用途と場所によってたくさんの種類があります。サッシがない家はありません。

なぜなら法律で設置することが定められているからです。
また快適性のため、一つの家でも複数の種類のサッシが取り付けられます。

役割(サッシ)

サッシの役割は家の外側と内側をつなぐことです。
リビングには光を取り入れ、外と繋がるために大きな引き違いサッシを、キッチンや洗面所、浴室、トイレなどは換気などのため小窓をつけます。

そのほか景色を見るためのピクチャーウィンドウや法律で定められる排煙窓など。
サッシが少ないと陽当たりや通風が悪くなってしまいます、一方多すぎると値段が高くなったり寒くなります。適切なサッシの計画が重要です。

建築基準法では都市計画において防火地域、準防火地域と定められます。
この地域では外部と接する部材であるサッシには防火性能が要求され、通常ものよりも少し高価なサッシを使わなければならなかったり、種類が限られていたりします。

東京23区では郊外も含めてほぼ全域が準防火地域以上に指定されています。
それ以外の地域では駅前などは準防火地域以上に指定されてるケースが多いです。

材料(サッシ)

サッシの材料はアルミ、樹脂、木製、複合サッシ(樹脂+アルミ)などがあります。
サッシの進化の歴史はいかに熱を伝えないか、結露させないかにあります。

アルミは少し前に最も多かった素材で軽さ、整形のしやすさから選ばれていましたが、近年は熱を伝えやすく結露になりやすいため減っております。
アルミサッシに取って代わりつつあるのが樹脂サッシです。

樹脂とは塩化ビニール樹脂で、熱を伝えづらいため結露になりにくいのが特徴です。
複合サッシはアルミと樹脂を合わせたものです。木製サッシはアルミサッシよりさらに前のもの、熱に影響されたり劣化が早いですが木製の意匠性の高さや手触りの良さから建築家などに好まれます。

ガラス部分も日々進化しています。
単板ガラスといって一枚のガラスが多かったですが、現在は複層ガラスと言い、ガラスが2枚ありその間に空気層を含むものが主流になりつつあります。

間の空気層があることで熱を伝えづらくなっており、サッシを増やすと部屋が寒くなりという概念を変えつつあります。
さらに最近では空気層ではなくアルゴンガスと言う、スナックなどの袋に充填させるものを注入させることで空気層より断熱性を高めたり、サッシを3枚など入れたりする複合サッシが出てきました。

屋根

屋根は建物の上部を覆う構造物です。
住居の歴史は雨風を凌ぐためにでき進展していったのでどんな建物にも屋根はあり根本的な要素です。

屋根には様々な形があり地域や気候、設備、あるいはその地の法律に沿った形状を取られます。
雨、雪が多い日本では防水対策は最重要。また建物のデザインを決定づける大切な要因ともなるので計画の当初からよく吟味されます。

役割(屋根)

屋根の役割は建物の上部を覆い、雨水、衝撃などから建物を守ることです。
日本の季節による寒暖の差や雨風を凌ぐため、屋根自体の耐久性も求められます。

雨が多い日本の気候だからと言って、雨漏りしてはいけないので防水性には念を押すように作られます。
台風のように強風が季節により吹きます、吹き上げる力は想像以上に強く屋根や瓦が飛んで行くことも考えられますので強固に建物に接続する必要があります。

耐候性といって屋外の温度変化における劣化に対する強さも大切です。
また火災時に屋根から燃え移ってはいけないので防火性能も法律で定められています。

こう見ると屋根は実に多くの役割があります。
その他にも庇を出すことで日差しを遮り建物の温度上昇を抑えたり、外壁への雨水の影響を軽減したりする役目もあります。

材料(屋根)

屋根は瓦、スレート、ガルバニウム鋼板が多いです。
瓦は日本古来から使われてきた材料で粘土を材料とし釉薬などと共に焼成されたものが一般的です。

現在でも広く使用されており屋根材料の全体の40%を占めているとも言われております。
材料としては高価ですが塗り替えが要らなかったりと耐久性が高く、メンテナンス費を考えると得な材料とも言えます。
日本では三洲瓦が有名で現在でも多く製造されています。

スレートとは薄物屋根材、コロニアル、カラーベストとも呼ばれる材料です。
スレートはセメントと繊維質からできており瓦と並んで広く普及しています。

瓦よりも安価で模様や着色が容易な分、多くのデザインがあります。
瓦よりも耐久性等は落ちますが近年、性能が上がり耐用年数は30年に達すると謳われております。
安価なため金額を抑えたい要望に応えられ、多くの住宅に採用されております。

ガルバニウム鋼板は建築材料で板金と呼ばれ、住宅の外部の様々な箇所にも使われております。
アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板で作られており、金属屋根と呼ばれるものはガルバニウムがほとんどです。

すっきりとしたデザインのため、外壁材と共に建築家が好む傾向にあります。
軽量で地震時に強いことや耐久性も高いですが、工費が高いのと防水性がまだ改善の余地がある材料です。

外溝

外構は塀やフェンス、植木、門袖、カーポート、もの置きなど住宅建築以外の部分を表します。
もちろん快適に住むには重要で外構なしでは考えれないものです。

建築とは直接的ではないですが建築の一部として実は火災保険の「建物」に属します。

役割(外溝)

役割は部材によって様々です。
住宅の敷地から住宅へのアプローチや、駐車場の一部や防犯上の塀、フェンスなど用途によります。

住宅での生活のは住宅内部で起きることが全てではなく、外部で営まれるものもありそれを外構で補います。
後から外構を付け足していくのではなく住宅計画段階から外構を計画していくことが良い外構を作る秘訣です。

材料(外溝)

材料は外構部材によって様々です。ただ共通して外部にあるため防水、防火、耐候性能が求められます。

改めて住宅の全体図について考えることはいかがでしたでしょうか。
とにかくたくさんの部材があり、それら一つ一つが役割を全うし、役割に適した材料でできています。

一つでも欠けるとそれを原因に他のところに過度な役割が生じ、劣化を早める原因になります。
住宅を長寿命化させるには日々のメンテナンスがとても大切。明日から少し以前より家族を守る大切な住宅を気にして見てみましょう。

もし欠陥が生じていてもまだ間に合います、焦らず対処を考えましょう。
火災保険の適用ができるものもあり、手段はたくさんあります。住宅を気遣って良い日々を過ごせたらと思います。

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リフォーム業界は不透明で業者選びなどは特に様々な情報を集めて比較検討したいという思いは皆さま共通してあると思います。 ワンストップ復旧は保険申請サポートを専門にしている修理業者の集まりで、保険適応専門の屋根修理業者を始め、保険会社代理店、損害保険鑑定人、 など様々な方々からの意見を集約し、一人でも多くの人にご加入の火災保険で保険給付金を適正金額で受け取れるように、一連の流れの適切な情報を ワンストップで詳しく解説しております。 他にもリフォーム関連の住宅に関する補助金制度、リフォーム減税、エコ関連など実際に申請をすれば時間とお金の節約に役立つ情報などもご提供しておりますので是非ご覧下さい。

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