2019.11.21
外壁のひび割れは劣化だけが原因ではないことをご存知でしょうか?
塗料や施工段階での不備によってもひび割れは発生します。
また小さなひび割れだからといっても油断は禁物です。
ひび割れを放置した結果、雨漏りや建物の劣化が進み倒壊する危険性が高まります。
ではどのようなひび割れの場合に、修繕が必要となるのでしょうか?
この記事では、ひび割れの原因と自分でできる対処方法に至るまでをまとめました。
ぜひ参考にしてください!
クラックとも呼ばれる外壁のひび割れは外観の美しさを損なうだけでなく、小さいものでも油断して放っておくと最悪の場合建物が倒壊する危険性もあります。
また雨漏りや劣化などの損害は突然起こるわけではなく、小さなひび割れから発生し実害に至るケースがほとんどです。
ではひび割れが建物に対してどのように影響してくるのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
外壁がひび割れするとそこから雨水が浸透しやすくなり、壁にしみてくるような雨漏りが発生します。
このような雨漏りは意外にも多く注意が必要です。
雨水が浸透すると雨漏りだけでなく構造部分となる柱などの腐食が進み、放置しているとひび割れが拡大してしまい建物が傾く原因にもなり危険です。
このように小さなひび割れであっても建物の劣化を早めることがありますので注意しましょう。
外観のひび割れには大きく分けて
という2つのものがあります。
このようなひび割れは、経年劣化によるものから外壁の材質、地震などの災害によるものなど原因はさまざまです。
さらに一口にひび割れと言っても種類によって危険度が違います。
どのようなものがあるか下記で詳しく見ていきましょう。
出典:https://www.oikawatosouten.jp/kisochishiki/crack.html
髪の毛のように細くて短いひび割れのことをヘアクラックといいます。
このクラックは塗装の表面部分に発生し、幅が0.3mm以下とかなり細く、その範囲も比較的短いことが特徴です。
原因としては
といったことがあげられ、モルタルやコンクリートなど水を使用した湿式工法で施工された壁で多く見られます。
すぐに修繕が必要となるような規模のひび割れではないものの、念のため点検をしてもらうと安心です。
出典:https://www.oikawatosouten.jp/kisochishiki/crack.html
モルタルやコンクリートのように水分を含む湿式工法に多いひび割れの仕方です。
面積の大きな部分で発生しやすく、水分を乾燥させ蒸発していく段階で壁が収縮することによってひび割れが生じます。
出典:https://www.oikawatosouten.jp/kisochishiki/crack.html
上記2つのクラックとは違い、なるべく早めの点検やメンテナンスが必要となるのが構造クラックです。
貫通クラックとも呼ばれるこのひび割れは緊急性が高く、幅が0.3mmを超える大きさであることがほとんどで、雨水の侵入や建物の劣化につながります。
筋交いの不足といった建物の構造的な欠陥が主な原因です。
基礎部分にあると建物を支えられなくなる危険性があります。
出典:https://www.oikawatosouten.jp/kisochishiki/crack.html
モルタルなどの外壁材では一面ずつ仕上げていきますが、施工段階で作業を中断したり修正をすると一面の中でも時間差が生じます。
その中断や修正で縁の切れた部分が劣化することによって発生するひび割れが縁切れクラックです。
ひび割れの種類や原因がわかったところで、つぎに発生しやすい場所を見ていきましょう。
自分で確認する際にもこのポイントを抑えておくと念入りにチェックができます。
出典:https://reform-journal.jp/crack-46076
窓枠まわりは窓の開閉による動きも多く振動や衝撃が生じやすく、ひび割れも多い箇所です。
出典:https://reform-journal.jp/crack-46076
サイディング外壁にはシーリングと呼ばれるつなぎ目があります。
動きを吸収する役割がありますが、その分劣化によってひび割れが発生しやすい箇所です。
この部分から水が浸入すると、雨漏りや外壁全体の劣化につながります。
とくにモルタルやコンクリートの外壁は乾燥で収縮するためこのようなひび割れが多く発生する傾向にあります。
雨漏りの原因となる可能性があるため注意しましょう。
幅0.3㎜未満 | 気になるならDIYでカバー |
---|---|
幅0.3㎜以上、3㎜未満のひび割れ | 業者点検 ・相談が必要 |
幅3㎜以上 | 今すぐ補修が必要 |
ここまでで、どのようなときに外壁のひび割れが発生するかがおわかりいただけたかと思います。
しかし一般の人からすると、どのような状態であれば補修や修繕が必要となるか判断することは難しいのではないでしょうか。
ここでは、ひび割れを発見した際の危険度の目安と対処法を紹介します。
ひび割れを発見したら、緊急度が高いものであるかをチェックしましょう。
緊急度はひび割れの幅を測定することで目安を付けることができ、測定方法は以下の2通りがあります。
ホームセンターなどで販売されている、クラックの幅を測定するクラックスケールという定規を使う方法です。
この定規を使うことでひび割れの正確な幅が測定できます。
ハガキの厚みはおよそ3mmですので、この厚みを使って測定することもできます。
ハガキより太いひび割れであれば点検やメンテナンスを検討しましょう。
新築や中古で購入した住宅で保証期間が付いている場合には補償対応してくれる可能性がありますので、まずは施工業者やハウスメーカーなどに問い合わせしてみましょう。
保証期間を過ぎている場合や、施工業者とは別の業者を検討したい場合には専門の修理業者に依頼しましょう。
自分の判断のみで修繕したことにより、損害の見落としやひび割れが再発する可能性があります。
専門業者にしっかり点検や修繕をしてもらうことで、損害の見落としもなく、一度の施工で5年~10年程度の耐用年数が見込めるため安心です。
ひび割れがごく小さな部分のみで限定的な場合にはご自身での補修も可能です。
しかしヘアクラックか構造クラックかの判断以外にも、外壁内部の劣化や他の外壁部分に大きなひび割れがないかなど、見落としてしまう可能性もあります。
そのような面ではやはり業者に依頼することがベターと言わざるを得ません。
ご自身での補修はあくまでも応急処置として認識し、専門業者に相談してみることをおすすめします。
ひび割れの原因が地震によるものの場合、地震保険が使える可能性があります。
また台風などの自然災害が原因の場合は火災保険が適用範囲となることも。
保険の内容についても一度確認してみましょう。
外壁のひび割れは地震による揺れで発生することが多く、損害の規模によっては地震保険の補償対象となります。
しかし自分で修繕をしてしまうと他のひび割れ箇所や損害の見落としをしてしまい、損害認定額に届かず補償が下りないことも。
以下で紹介する地震保険の損害認定方法を把握し、業者への依頼も含めて検討するようにしましょう。
建物の時価の50%以上の損害のとき、地震保険金額の全額が補償される
建物の時価の40%以上50%未満の損害のとき、地震保険金額の60%が補償される
建物の時価の20%以上40%未満のとき、建物の地震保険金額の30%が補償される
建物の時価の 3 %以上20%未満のとき、建物の地震保険金額の 5 %が補償される
現在の住まいを購入したときや、以前壁の修繕をおこなったときに施工会社から保証書を受け取っていないでしょうか?
もし保証期間内であれば条件によって施工会社が修繕対応してくれることがありますので、まず問い合わせてみましょう。
小さなひび割れであっても自身での判別は難しいケースが多く、放っておくと雨漏りや深刻な被害に直結するケースがあることがわかりました。
もしひび割れが発生した場合には、専門業者に点検や修繕を依頼することで目の届かなかったひび割れも発見することができ安心です。
気になる場合はぜひ点検やメンテナンスの依頼を検討してみましょう!
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