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リフォーム瑕疵保険とは?取扱い5社をご紹介

2019.11.24

リフォーム工事で不具合や欠陥があったときに保証してくれる、リフォーム瑕疵(かし)保険という保険があるのをご存知でしょうか?

「せっかく依頼したのに、工事がうまくいかず雨漏りが悪化した。」、「増築した部分が傾いていて使えない」などといった場合に、修繕費用を補償してくれます。
また不具合や欠陥があったときだけでなく、リフォーム業者の選定にもとても役立つ保険なのです。

では具体的にリフォームかし保険のどのような点が、役立つのでしょうか?
この記事ではリフォーム瑕疵保険の概要から、取り扱っている保険会社に至るまでをまとめました。是非参考にしてください!

リフォーム瑕疵(かし)保険とは?

リフォーム瑕疵(かし)保険とは、住宅をリフォーム工事する際の検査と保証がセットになった保険制度です。
メリットは発注者側とリフォーム会社それぞれにあり、発注者側の主なメリットは第三者の検査が入り安心・安全なリフォームが保証されること。
リフォーム会社としては、施工後に万が一不具合があった場合の修繕費や発注者の仮住まい費用などの諸経費が保険金として支払われることです。

瑕疵(かし)とは欠陥や不具合のこと

まず理解しておかなければいけないのが瑕疵(かし)という聞きなれない言葉の意味です。
瑕疵とは欠陥、不具合のことであり、リフォーム工事の性能や品質が基準に満たないことを指します。
たとえば耐震改修工事をした場合には、一定の耐震基準をクリアしなければいけません。
それが確保されていないような状態であることを「瑕疵(かし)」といいます。

加入するのは発注者ではなくリフォーム会社

リフォームかし保険の加入者となるのはリフォーム会社であり、万が一の際の保険金請求と保険金の受取り先も基本的にリフォーム会社となります。
ただしリフォーム会社が倒産した場合は、発注者と保険会社で直接のやり取りで保険金請求や受取がおこなわれます。

>加入は義務ではない

この保険の加入については義務ではありません。
したがってすべてのリフォーム工事で適用されるものではなく、ひとつのリフォーム工事ごとに、加入するかしないかを選択することができます。
リフォーム会社によって違いますが、選択権を持つのは発注者となることがほとんどです。
加入したい場合は、発注者がリフォーム会社に加入希望を出し、リフォーム会社から保険会社に加入申請をおこないます。

リフォームかし保険を取り扱っているリフォーム会社は限られている

リフォームかし保険はすべてのリフォーム会社で取扱いのある保険ではありません。
取扱いができるのは、事前にリフォームかし保険の事業者登録をしている業者のみ。
さらに登録には保険会社の設定した一定の基準をクリアする必要があります。
したがって取り扱いのあるリフォーム会社は、工事品質が保たれている会社であるといえます。

補償内容は3つ

損害が発生した場合、リフォームかし保険で補償される内容は下記の3つです。

補修費用

損害を補修するための材料費や労務費など、事故を補修するうえで直接必要な費用。または修繕に代わる損害賠償金。

仮住まい費用・転居費用

損害が発生し、発注者が転居または仮住まいをしなければいけなくなった際の費用。

損害調査費用

補修が必要な範囲、修繕方法や金額を確定するための調査に必要な調査費用。

リフォーム瑕疵保険の保険法人は5社

リフォームかし保険は、一般的に広く知られている大手損保会社では販売しておらず、住宅専門の保険法人として「住宅瑕疵担保責任保険法人」に国土交通大臣が指定した5社のみで販売しています。
指定法人として販売している会社は下記の5社です。

リフォームかし保険法人5社

株式会社 日本住宅保証検査機構(JIO) http://www.jio-kensa.co.jp/

住宅瑕疵保険の代表的な会社に日本住宅保証検査機構(JIO)があります。
2008年8月に国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人に登録された会社です。
弊社の加入しているリフォームかし保険がこの「JIOリフォームかし保険」です。

現在は住宅瑕疵保証業務のほかに、登録性能評価機関として住宅性能表示やフラット35適合証明などさまざまな住宅審査もおこなっています。
その他の保険法人は下記です。

株式会社 住宅あんしん保証 http://www.j-anshin.co.jp/

住宅保証機構 株式会社 http://www.mamoris.jp/

株式会社 ハウスジーメン http://www.house-gmen.com/

ハウスプラス住宅保証 株式会社 http://www.houseplus.co.jp/

瑕疵保険の取り扱いがあるリフォーム会社か調べる方法

リフォーム会社は販売会社が5社のみの指定であることに加え、加入できるリフォーム業者は一定基準を満たしたリフォーム会社のみです。
そのため、リフォームかし保険の取り扱いがあるリフォーム会社は品質に信頼感と安心感があるといえます。

せっかくリフォームをお願いするなら、信頼のできる業者に依頼したいものですよね。
業者に依頼する際には住宅瑕疵担保責任保険協会が提供する「登録事業者等の検索サイト」で、事前に登録業者を調べる方法をおすすめします。

http://search-kashihoken.jp/

上記のサイトから種別と地域を選択すると、リフォームかし保険の取り扱いのあるリフォーム会社が一覧できます。
また、依頼を検討中の会社が取扱いのある会社か確認したい場合は、事業所名を入力して検索するだけ。
リフォーム会社を選定するうえで、判断材料としても有効活用ができそうです。

リフォームかし保険に加入するメリット

一定基準をクリアしたリフォーム会社に絞ることができる

リフォームを依頼するうえで気になるのが信頼できる業者であるかというところ。
Webサイトの情報だけでは判断に迷うこともありますよね。
しかしリフォームかし保険の取り扱いができるのは保険法人が定める登録基準をクリアした業者のみ。
これをひとつの判断材料として業者選定ができます。

第三者建築士の検査が入るため品質を確保できる

リフォームかし保険に加入すると施工中または工事完了時に検査を実施してくれます。
しかも検査をおこなうのは建築士。
不適合な箇所があれば速やかに修繕工事がされるため安心です。

リフォーム業者の倒産リスクの回避

工事後もしリフォーム会社が倒産し、保証期間内に不具合などが生じた場合は、保険金の申請を直接保険会社にすることができます。

リフォームかし保険に加入する注意点

保険料金がかかる

リフォームかし保険の被保険者はリフォーム会社となりますが、保険料を払うのは発注者側となる場合がほとんどです。
これは保険が任意であるためで、希望がない場合は保険に入る必要がありません。
そのため保険の加入を希望する場合の保険料は発注者の負担になるケースが多いです。

料金には保険料に加えて検査料がかかります。下記はJIOの料金例となりますので参考にしてください。

リフォーム工事の例 請負金額 保険金の支払限度額 検査回数 料金(保険料+検査料)
キッチンの交換工事 80万円 100万円 1回 30,930円
外装(屋根・外壁)の全面改修工事 180万円 200万円 2回 51,360円
内装工事・・・間取りの変更 550万円 600万円 2回 63,110円
1階に1部屋(50㎡未満)の増築と 既存住宅の内装工事(180万円) 接続部分の柱・筋交いの撤去・新設を含む 1,200万円 増築部分:2,000万円
既存部分:200万円
4回 88,030円

出典:https://www.jio-kensa.co.jp/insurance/reform/common/pdf/default_09.pdf

保険期間が短い

リフォームかし保険の保険期間は下記の表の通り、1年・5年・10年の3通りに分かれます。

事故となる事由 保険期間
保険対象工事部分 ①保険対象工事部分のうち構造耐力上主要な部分が基本的な耐力性能を満たさないこと 5年間
ただし、事故となる事由の③に起因した損害については1年間
②保険対象工事部分のうち雨水の浸入を防止する部分が防水性能を満たさないこと
③上記①、②の事由のほか、保険対象工事部分が社会通念上必要とされる性能を満たさないこと 1年間
増築工事部分*(特約) ④保険対象工事部分のうち構造耐力上主要な部分が 基本的な耐力性能を満たさないこと(P.2【図】参照)
⑤保険対象工事部分のうち雨水の浸入を防止する部分が防水性能を満たさないこと(P.2【図】参照)
※④⑤以外の部分は保険対象外です。
10年間

出典:https://www.jio-kensa.co.jp/insurance/reform/common/pdf/default_06-01.pdf

保険期間の長い方から順に並べると、以下のようになります。

  • 10年...増築工事をした部分に対する保険期間。特約となっている場合が多い
  • 5年...柱や壁などの主要構造部、雨漏り防止のための改修
  • 1年...それ以外の改修

保険期間1年の改修に関するものは水廻りのリフォームや、マンションの内装リフォームといったものが該当します。
また屋根の雨漏り保証も5年と短くなっています。

検査が入ることで工期が長くなる

リフォームかし保険では施工中または工事後に第三者の建築士による検査がおこなわれます。
これは発注者にとって品質を担保するメリットになる一方で、引き渡しまでに時間がかかり結果として工期が長引く原因にもなります。
とくに天候に左右されがちな屋根の改修では影響を受けることも少なくありません。

リフォームかし保険は、一定レベル以上の基準をクリアしたリフォーム会社のみが取扱うことのできる保険商品です。
またリフォーム時に加入することで第三者建築士の検査を受けることができるため、安心してリフォームを依頼することができます。

リフォーム会社選びで迷った場合には、リフォームかし保険に加入できるかどうかをひとつの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
弊社はリフォームかし保険の登録事業者で日本住宅保証検査機構(JIO)に加盟しています。不明点などがあれば、どんなことでもぜひご相談ください。

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リフォーム業界は不透明で業者選びなどは特に様々な情報を集めて比較検討したいという思いは皆さま共通してあると思います。 ワンストップ復旧は保険申請サポートを専門にしている修理業者の集まりで、保険適応専門の屋根修理業者を始め、保険会社代理店、損害保険鑑定人、 など様々な方々からの意見を集約し、一人でも多くの人にご加入の火災保険で保険給付金を適正金額で受け取れるように、一連の流れの適切な情報を ワンストップで詳しく解説しております。 他にもリフォーム関連の住宅に関する補助金制度、リフォーム減税、エコ関連など実際に申請をすれば時間とお金の節約に役立つ情報などもご提供しておりますので是非ご覧下さい。

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