2019.11.21
戸建ての住宅を建てる際によく目にするのが、軸組工法(在来工法)や枠組壁工法(2×4工法)です。
この2つの工法が、現在の日本で建てられている木造住宅の代表的な工法であることをご存知でしょうか?
どちらもとても優秀な工法であることは間違いありませんが、理想とする住まいの形によっては建設後に後悔してしまうことも。
せっかく建てたマイホームが後々悩みの種になってしまうなんてことは避けたいものですよね。
そこでこの記事では、2つの工法の特徴とそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
ぜひ参考にしてください!
日本の戸建て住宅で最も多い造りが木造住宅です。
その中でも代表的なものが、在来工法と呼ばれる「軸組工法」と欧米で発達した「枠組壁工法」の2つの工法です。
どちらの工法にもそれぞれメリットやデメリットがあるため、どのような住まいにしたいか、将来的にリフォームをする可能性があるかなどを検討したうえで最適な住まいづくりをしていきましょう。
出典:https://www.howtec.or.jp/publics/index/96/
軸組工法(在来工法)とは、日本で昔から使われてきた工法で、基礎の上に回した土台の上に建てた柱と、梁(はり)を組み合わせて骨組みを造る工法です。
日本でこの工法が多く用いられてきた理由は2点あります。
このような制限をクリアするために生まれた工法が軸組工法だったのです。
ではこの工法にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
軸組工法のメリットは大きくわけて3つあります。
以下でそれぞれのメリットについて解説していきます。
在来工法の大きなメリットと言えるのが、対応できる業者や人の多さです。
2×4工法では対応できる業者が限定されがちですが、日本で昔から多く使われてきた在来工法では、ほぼすべての業者が対応できます。
そのためリフォームや修繕を新築で建てるときにお願いした工務店とは別の業者で依頼することもでき、予算に応じた業者選びが幅広くできることがメリットです。
壁を構造として使用する2×4工法では壁を取り払ったリフォームへの対応が難しくなります。
一方で軸組工法は柱や梁を主構造として組み立てるため、壁を取り払い広い空間を作ったり、大きな開口を作ったりと自由度の高い設計ができ、リフォームも容易です。
高温多湿な日本の気候に配慮した工法であるため、通気性に優れておりカビやダニなどの発生を抑えることができます。
主なデメリットは下記の通りです。
以下で具体的に解説していきます。
加工された部材を組み上げていく2×4工法に対して軸組工法は、工務店や職人の技術による部分が大きくなります。
そのため技術力次第では品質が良くもなり悪くもなる可能性があるため、安定性に欠けるという点ではデメリットです。
この点もすでに加工したものをくみ上げていくのか、その場で加工しながらなのかという点で軸組工法の方が工期は長くなる傾向にあります。
工期が長くなれば仮住まいの費用負担が増えてしまうのが欠点です。
メリットでもあった通気性の高さですが、「夏は暑く、冬は寒い家」であるともいえます。
カビやダニ対策として通気性の高さは有効ですが、空調の効きが悪いと節約効果が薄くなってしまいます。
しかし、断熱材や窓の大きさなどで在来工法であっても高気密で断熱性の高い家づくりは可能です。
出典:https://www.howtec.or.jp/publics/index/96/
枠組壁工法(2×4工法)とは北米で生まれた工法で、規定のサイズの木材で造った枠でパネルを作りくみ上げていく工法です。
パネルで組み上げた壁全体が柱の役割を果たすため、柱はありません。
パネルを作り上げていく既定のサイズが2×4インチであることから「ツーバイフォー」と呼ばれています。
この規定サイズには複数のサイズがあり、ツーバイフォーの他に2×6(ツーバイシックス)などがあります。
それではこの工法のメリットやデメリットを紹介していきます。
メリットは下記の3点です。
それぞれ以下で詳しく解説していきます。
在来工法では施工品質を左右するのが職人の技術面による部分が大きくなりますが、2×4工法ではあらかじめ完成された部材を組み立てていくため、技術面によるバラつきを少なくすることができます。
これによって安定した品質を提供できることが強みです。
パネルを組み立てて造る枠組壁工法は、6面で支える一体構造です。
この構造は飛行機や新幹線でも採用されている構造で耐震性や強度に非常に優れた構造です。
また軸組工法であっても耐震性が劣っているわけではなく、現在の耐震基準をクリアした構造であれば問題はありません。
加工された部材をくみ上げていくため、その場で加工もおこなう軸組工法と比べて比較的短い工期で済むのが2×4工法の特徴です。
工期が短いと仮住まいなどの費用面を抑えるだけでなく、台風などの災害に遭うリスクも減らすことができます。
デメリットとなる点は下記の通りです。
現在2×4工法の住宅を建築できるのは大手の建設会社や住宅メーカーがほとんどです。
小規模な工務店単位では対応できる工務店は少なく、ほとんどが在来工法のみにしか対応していません。
したがってリフォームなどの依頼をする際に比較検討する幅は狭いといえます。
壁で建物を支える構造であるがため、間取り変更や大きな開口を設置したいといったリフォームでは耐久性が低下する恐れがあります。
したがって壁を取り広い空間を作るといった大規模なリフォームには不向きです。
気密性や断熱性が高い反面、家の中と外の温度差が大きくなることから結露が発生しやすくなることも。
そのため結露対策が必要になる場合があり、対策をしないとカビやダニが発生する原因となります。
2×4工法の住宅は耐火性に優れていることが認められており、「省令準耐火建築物」に該当します。
この建築物である場合、他の耐火建築物ではない建物に比べて安い保険料での加入が可能です。
在来工法でも省令準耐火建築物の基準に適合することはできますが、費用面などが高くなり施工面でも手間がかかってしまいます。
ここまで、軸組工法(在来工法)と枠組壁工法(2×4工法)のメリットとデメリットを中心に解説してきました。
どちらの工法も一長一短がありますが、将来どのようなリフォームが必要となるか、どのようなデザインの家に住みたいか、耐火性。耐震性にどこまで配慮するかといった点から費用面も踏まえて悔いのない住まいになるように検討しましょう。
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